テーブルコーディネーターという仕事
テーブルコーディネーターという仕事について、今日はお話させていただきます。
たぶん、身近にテーブルコーディネートのレッスンに通っているお友達がいたり、食器やお料理に興味のある方以外では、テーブルコーディネーターといっても、あまりどんな仕事なのか分からない方がほとんどではないかと思います。
現在、テーブルコーディネーターの仕事は、かなり多様化されてきています。
数年前から、テーブルコーディネーターから、食空間コーディネーターとなり、食事をする空間全体のコーディネート演出をする機会が増えてきました。
インテリアコーディネート、フードコーディネート、カラーコーディネート、フラワーアレンジ、空間演出など、すべての分野の知識とスキルが必要となり、総合的な空間コーディネートを求められます。
これは、私のテーブルコーディネートの恩師であり、ご自身が建築士である 前田 雅代先生が常々おっしゃっていた「すべての分野を学ぶという事は、ひとつの事しか知らない人より、後々もの凄い強みになる。」という言葉が、最近ようやく理解できるようになってきました。
当時は本当に不真面目な生徒で、『なんでテーブルコーディネートをしたいのに、インテリアの図面の勉強をしないといけないの』と、愚痴ったことも・・・
仕事をする時、相手はその道のプロ。
相手の仕事に対して理解と信頼がなければ、決していい結果に結びついていきません。
テーブルコーディネーターの仕事とは、食空間のコーディネートだけではなく、仕事に関わるすべての人を尊敬し、互いに高め合いながらいい作品を仕上げていく、プロデューサー的存在ではないかと思います。
テーブルウェア・フェスティバルより